ジャンダルムで揺れた鎖の音

ジャンダルムで揺れた鎖の音

山と地質と街道とフィルムカメラのブログ 月1回更新

MENU

山で使うフィルム撮り比べ【廃番フィルム編】

フィルムの種類がどんどん減っている。残ったフィルムは高価なものばかりで、もはや常用フィルムがなくなってしまった。フィルムカメラが人気で売り上げがあがっているという情報もあるが、買うフィルムがなければ人は離れていってしまうだろう。よってこの記事は、過去のフィルムを懐かしむだけのものではなく、廃盤フィルム復活へのメッセージである。もし企業の担当者さんが見ていたら、ぜひ復活させてください。

 

今回紹介するフィルムは以下のとおりである。

・FUJICOLOR C200【富士フイルム

・業務用400 【富士フイルム

・SUPER GOLD 400【Kodak

・IRO 200【Film Never Die】

Vista Plus400【Agfa

 

もちろん試していないフィルムばかりであり、既往のフィルムを網羅しているわけではないので悪しからず。

では早速紹介していこう。

 

※この記事の情報は2023年9月時点の情報である。

※写真のキャプションは使用したレンズを示している。比較するなら同じ場所で同じレンズを使えという話だが…

 

FUJICOLOR C200【富士フイルム

当時(2021年ごろまで)は1本500~600円程度で買えた安価なフィルム。海外からの逆輸入商品のみだったが、ネットや大きいカメラ屋では普通に売っていた。その値段の割にバランスのいい性能を発揮し、癖がなく安定感のある写りだった。感度は200で、山で最も使いやすい感度と思っている。個人的には、私が今までで最も数多く使ったフィルムであり、復活させてほしい。

Carl Zeiss Jena flektogon 35mm

Carl Zeiss Jena flektogon 35mm

Carl Zeiss Jena flektogon 35mm

Carl Zeiss Jena flektogon 35mm

 

業務用400 【富士フイルム

当時(2021年ごろまで)は1本400~500円程度で買えた安価なフィルム。基本的に10本セットで売られていたが、大きいカメラ屋ではばら売りをしていることもあった。こちらもその値段の割にバランスのいい性能を発揮する。ややマゼンダが強めかも。個人的には、安く手に入るフィルムがまったくなくなってしまった今、非常に安いこのフィルムには復活してほしい。

VALDAI HELIOS-44-2

VALDAI HELIOS-44-2

VALDAI HELIOS-44-2

 

SUPER GOLD 400【Kodak

当時(2016年ごろまで)は1本600円程度で買えたフィルムで、Kodakのフィルムのなかでは一番手に入れやすかった。いま安く手に入るKodakのフィルムのような黄色っぽさがあまりなく、バランスのいい写りだった。個人的には、フィルムカメラを始めたころに常用フィルムにしていたため、復活させてほしい。

Minolta AFzoom35-70mm

Minolta AFzoom35-70mm

Minolta AFzoom35-70mm

Minolta AFzoom35-70mm

 

IRO 200【Film Never Die】

2017~18年ごろに一瞬だけ売られていたフィルム。歌舞伎の絵が入った黄色いパッケージが超特徴的だったが、写りはそこまで尖っておらず、淡い雰囲気のシンプルな写りだった。最近、iso200の"SORA"とiso800の"UMI"が新たに発売された。復活は大変嬉しい(同じ製品の復活ではなく新商品か?)。個人的には、横浜にある「カメラはスズキ」が正月にやっていたフィルム福袋で、このフィルムだけが5本入ったものが当たった思い出がある。

VALDAI HELIOS-44-2

VALDAI HELIOS-44-2

Carl Zeiss Jena flektogon 35mm

 

Vista Plus400【Agfa

当時(2018年ごろまで)は1本700円程度で買えたフィルム。ビビッドな写りで特に赤の発色がよい。彩度が高い割に色のバランスの崩れもなく、非常に使いやすかった。Agfaの使い捨てカメラには、まだこいつが入っているという噂がある(未確認)。個人的には、かなり好きなフィルムだったので、一番復活させてほしい。

Minolta AF50mmF1.4

Minolta AF50mmF1.4

Minolta AF50mmF1.4

 

以上である。すべてのフィルムの復活を心から願っている。